Skype Desktop APIが利用不可能になってしまったようです
Skype Desktop APIというのものがありまして、以前はそれを利用することでプログラム上からSkypeにアクセスし、botを動かしたりなどということが出来ました。
私も以下のような手順で実験しています。
CentOS6.4にSkypeを入れてbotでお話させる - /dev/null
そして、Skype APIの廃止は去年10月頃に廃止されると発表されましたが、なんだかんだ使えている状況でした。
Windows デスクトップ向け「Skype」のプラグインAPIが2013年12月をもって提供終了 - 窓の杜
ところが6月半ばごろから、どうも様子がおかしい。 今までHubot + Skypeを使っていたが、新しく作った部屋にhubotを入れてもなんの反応もしない。 それまで動いてた部屋では変わらず機能している。
どうしたのかなと思っていましたが6月の半ば以降にAPIの提供が完全に終了し、それ以降に作った部屋ではAPIは使えないということのようです。
Skypeの開発者サイトもアクセスできなくなってしまっています。
おそらくこの投稿以降に使えなくなっていると思われます。
What’s new in Skype | Skype Blog
ちなみにSkype4pyで投稿してみるとこうなります。
# coding:utf-8 import Skype4Py import sys skype = Skype4Py.Skype(Transport='x11') skype.Attach() chat = [c for c in skype.Chats if c.Topic == u'新しい部屋'][0] chat.SendMessage("test")
$ python test.py [23:23:25] Traceback (most recent call last): File "test.py", line 7, in <module> chat = [c for c in skype.Chats if c.Topic == u'新しい部屋'][0] IndexError: list index out of range
どうも部屋が見つからない、という感じのようですね。attachでコケてないのはちょっと謎ですが、昔の部屋には投稿出来てるので6月以降の部屋は、アクセス可能リストみたいなものに載ってない的なやつなんでしょうか。内部実装知らないので適当ですが。
このようにSkypeはプログラマブルなチャットツールでなくなってしまいました。 以前からなかなか使いづらいツールではありましたが、エンジニア向けのツールとは呼べない印象です。
P2P実装からMicrosoftの中央サーバーに移行され、相手がオフライン下でもメッセージを投稿出来たり同期が少し賢くなったりとしているようですが、これからはあまり使いたくないツールです。
とはいえ、アカウントが容易に作成出来、チャットやビデオ通話なども簡単にできるツールとして一般のユースケースでは必要十分ですし、廃れていくことはないのかなという感じ。
エンジニア向けにはSlackやHipChatあたりが無料ユーザー無制限だったりして、APIも手軽に扱えるので流行っていくといいなぁと思います。